LPガスの最新機器について
LPガス機器は常に進化しています。安全で便利なだけでなく、省エネや環境にも優しい機器やシステムをご紹介します。
- 高効率ガスコンロ(Siセンサーコンロ)〈1〉
- 高効率ガス給湯器(エコジョーズ)〈2〉
- 燃料電池システム(エネファーム)〈3〉
- ガスエンジンコージェネ(エコウィル)〈4〉
- ダブル(W)発電〈5〉
- ハイブリッド給湯器〈6〉
- ガス空調システム(GHP)〈7〉
最新のガスコンロは、安全・安心で調理しやすい「Siセンサーコンロ」です
Siセンサーコンロはすべてのバーナーに「天ぷら油過熱防止装置」「立ち消え安全装置」「コンロ・グリル消し忘れ消火機能」が付いていますから「ついうっかり」でも安心。お子様のお手伝いやご高齢の方でも安心してお使いいただけます。
2008年10月以降に発売されたガスコンロは、すべてこのSiセンサーコンロになっています。
なぜ、「Siセンサーコンロ」とネーミングされたの
「Siセンサーコンロ」の「S」は、Safety( 安心)、Support(便利)、Smile(笑顔)。そして「i」はintelligent( 賢い)。
異常使用時に自動的に火を消すだけでなく、お料理上手をサポートする温度調節や炊飯、湯沸かし機能などなどさまざまな賢い機能を持った最新ガスコンロです。
Siセンサーコンロのメリット(安全・安心)
→◎印はすべての機種に搭載。○印は機種により追加搭載されています。
- ◎天ぷら油過熱防止装置
- 天ぷら油は高温になると自然発火します。Siセンサーコンロはセンサーが鍋底の温度を感知し、温度が上がりすぎる(250度C以上)とガスを自動的にストップしますから、発火の心配がありません。
- ◎立ち消え安全装置
- 吹きこぼれなどで火が消えてしまったときも、ガスを自動的にストップするので安心です。
- ◎コンロ消し忘れ消火機能
- 内蔵タイマーが燃焼時間をカウントしています。約2時間で自動消火して消し忘れを防ぎます。
- ◎グリル消し忘れ消火機能
- グリルが約15分連続燃焼した場合、内蔵タイマーがカウントし、自動消火して消し忘れを防ぎます( 両面焼きの場合)。
- ○鍋なし検知機能
- 鍋がないと点火せず、また、調理中に鍋を外すと小火になる機能で、袖口などへの引火を防ぎます。
- ○使用中ランプ
- 着火すると使用中ランプが点灯します。
- ○チャイルドロック
- お子様のいたずら防止や誤作動を防ぎます。
- ○焦げ付き消火機能
- 鍋底が焦げ付き始めると自動消火するので空焚きを防ぎます。
- ○中火点火
- ハイカロリーバーナーは中火で点火します。いきなり大きな火が出ず安心です。
- ○グリル安全センサー
- グリル内が過熱したら自動消火します。
Siセンサーコンロのメリット(経済性・環境性・掃除のしやすさ・調理機能など)
Siセンサーコンロは家計にも、環境にもやさしい
Siセンサーコンロは高効率バーナーを搭載しているので、燃焼効率は従来(1987年当時)の「約45%」に対し「56%」へと向上しています。このため、「高効率コンロ」とも呼ばれ、ガス消費量が少なくてすみます。 また、高効率になった分、二酸化炭素炭素(CO2)の排出量が少なくなり、環境へのやさしさも向上しています。
Siセンサーコンロは掃除しやすい
Siセンサーコンロは、天板には丈夫な耐熱強化ガラスなどが使用されているうえ、コンロのゴトクを外すとフラットになります。また、料理くずが内部に落ち込まないよう設計されています。さらに、グリル部分はカンタンに分解して洗えます。こうした進化の結果、従来品と比べ掃除が非常にカンタンです。
Siセンサーコンロは調理機能も充実
また調理を楽しく、おいしくする便利機能も充実しており、調理タイマー、自動炊飯、温度調節などの機能を搭載しています(搭載機能は機種によって異なります)。また、両面焼き、しかも水なしグリルなら、ガスならではの直火でこんがり、手間いらずで仕上げます。
ビルトインタイプの交換やIHコンロからの切り替えも簡単
システムキッチンに組み込まれているビルトインタイプも、Siセンサーコンロに簡単に交換できます。また、IHコンロからSiセンサーコンロへの交換も、ガス配管が残っていれば簡単です。ガス配管がされていないときなど、詳しくはガス販売店にご相談ください。
火を使わないIHコンロでの火事ややけどについて
火を使わないIHコンロ(IHクッキングヒーター)でも火事ややけどが発生します。 IHコンロの火災は、急激な温度の上昇などでIHのセンサーが正常に働かないのが原因で起きます。どの商品にもトッププレートには、「発火の恐れ」「やけどに注意」と記述されているのはそのためです。
◆天ぷら油などは約370℃以上になると自然発火します。IHコンロのトッププレートは、スイッチを入れるとすぐに200~300℃になるので、天ぷら油火災が起きやすいのです。節約しようと少ない油で揚げ物をしたりすると、急激に油の温度が上がってセンサーの反応が間に合わず、火が上がってしまいやすくなります。
◆IHコンロは火が見えないので使用中かどうかが分かりにくく、そのため、熱くなった鍋や周辺部に触ってしまうことがあります。見た目ではわからなくても、料理が熱くなれば鍋も熱くなり、トッププレートも余熱でとても熱くなります。つまり、「炎がないから安心」というIHコンロで火事ややけどが起きているのは、逆に「火が見えない」からです。
◆どんな製品も正しい使い方が必要で、「ゼッタイ安全」はあり得ません。IHコンロもガスコンロも、使用上の注意を守って、正しくお使いください。
ガスコンロの使用中の注意(デメリット)
Siセンサーコンロは、安全装置が充実したコンロですが、ガスの炎で調理しますので、直火に触れるとやけどするおそれがあります。また、天ぷらなどをしているとき、フライパンに炎が入ったりして炎上することがあるので、注意しましょう。