LPガスの最新機器について
LPガス機器は常に進化しています。安全で便利なだけでなく、省エネや環境にも優しい機器やシステムをご紹介します。
電気給湯とガス給湯の“いいとこ取り”をした超高効率給湯・暖房を実現します
車と同じように、ガス給湯暖房システムにも、ハイブリッドタイプが登場しています。高効率運転を実現する電気給湯(ヒートポンプ)と、必要なとき、必要な量をすぐにつくるガス給湯(エコジョーズ)との“いいとこ取り”をした製品です。この結果、1次エネルギー効率(*)は、電気給湯器(エコキュート)を大きく上回る125%を達成しています。
*1次エネルギー効率:1次エネルギーは、石炭や石油、LPガス、天然ガスなど、自然界に存在しているままで得られるエネルギーをいいます。電気は、これらの1次エネルギーを使ってつくられる2次エネルギーです。1次エネルギー効率は、最終エネルギー消費をまかなうために利用されたエネルギー量を、投入されたエネルギー量に換算した効率です。
ハイブリッド給湯器の仕組み
ハイブリッド給湯器は、効率の良い電気ヒートポンプでお湯を沸かしておき、キッチンや洗面、シャワーなどで利用します。お風呂や暖房などでお湯を大量に使うときには、すぐに必要な湯量を補充できるガス給湯器(エコジョーズ)が自動的に作動してバックアップします。
熱源ユニットとタンクユニットの分離型と一体型があります。
ハイブリッド給湯器のメリット
高い省エネ性 1次エネルギー効率125%
高効率・省エネの指標となる1次エネルギー効率は125%。エコキュート(APF<通年エネルギー利用効率>3.2)の107%を大きく上回っています。
高い経済性 給湯コストを55%削減
高効率で省エネ性にすぐれているということは、経済性もすぐれており、その分お得であるということ。給湯コストを従来型のガス給湯器と比較すると、約55%も削減できます。
高い環境性 CO2排出量を大きく低減
さらに、地球温暖化を招くCO2の排出量も、年間給湯負荷を4.03Gcalとしたとき、従来型のガス給湯器が1,352kg、エコキュートが695kgであるのに対し、ハイブリッド給湯器は621kg。つまり、従来型ガス給湯器と比べると約50%、エコキュートと比べても10.6%のCO2排出量が減らせます
高い設置性 容積で40%、免責で25%省スペース
エコキュートのタンクユニットは、460ℓタイプの場合、横600×縦660×高さ2,170㎜。これに対し、ハイブリッド給湯器は638×480×1,750㎜なので、容積で40%、設置面積で25%もコンパクトな設計になっています。
暖房機能付きタイプもあります
ハイブリッド給湯器による床暖房は、ガス温水式なので、ふく射熱の効果で床面だけでなく壁や天井をあたため、部屋全体に熱がいきわたります。
ハイブリッド給湯器のデメリット
ハイブリッド給湯器は、給湯・暖房をよく利用するほど、そのメリットがいきてきます。このため、逆に小家族などではそのメリットを十分に活かしきれない場合があります。LPガス販売店によく相談して、我が家にマッチした給湯システムを選ぶようお勧めします。